頚椎椎弓形成術は、大きく、
・片開き式
・両開き式
に分かれます。
現在は、片開き式をされている術者が多い印象ですが、
私は両開きの指導を受けてきたので、両開き(Double open door)で、行っています。
手順としては、
・棘突起は、C3-6(7)まで正中縦割
(・C2は必要ならばDome)
・C3椎弓は切除または部分切除
・C4-6椎弓の形成(両開き)
・C7椎弓はdome、(必要ならば、形成)
で行っています。
手術時間は範囲にもよりますが、
最初は、2~3時間くらいかかりましたが、最近は、1時間30分くらいです。
以前、他施設で、片開きの手術をみせてもらったときに、1時間くらいで、早いなと思いましたが、正中切削が必要な分、手術時間は少し長めと思います。
C3椎弓に関しては、形成よりも切除の方が、術後の可動域制限が少ない、
という報告があり、切除にしています。
縦割した棘突起は、スペーサーに縫着して、形成すること、を試みています。
ただ、術後にずれてしまっていることもあり、
無理に縫着しない方がいい気もしています。術後成績に何か差が出てくるほどの問題ではないと思いますが、いつか、このあたりも文献にまとめてみたいと思っています。