論文を書く際の参考書は、多く出版されています。
私も、良さそうな本は、とりあえず、買ってみるタイプなので、似たようなものを複数冊持っています。
原著論文(Original article)の書き方をイチから指導してくれるような、そんな上司がいたら、その人に指導を仰げばよいでしょうが(私自身は、大学院での基礎系の論文は、オーベンにFigureも含めて原形がなくなるくらい、直してもらいましたが…)、
多くの人は、とりあえず、見様見真似、独力で書き始めるではないでしょうか。
最初に読むのにいいのではないか、と思うのは、原正彦先生の
臨床研究立ち上げから英語論文発表まで最速最短で行うための極意 (すべての臨床医に捧ぐ超現場重視型の臨床研究指南書)
です。タイトル通り、立ち上げから投稿、revision、acceptまでの流れが解説されているのですが、
その中で、最も、有用だったのは、最初に論文を書くときのおススメは、
"2群比較の観察研究"
と具体的であったりすることかと思います。
Revisionは、もう一本、論文を書くつもりで取り組む、
など、心構えに関しても、色々とためになります。
もう一つは、外科系、であれば、
外科手術にウェイトを置いた研究テーマについて、指南している
がおススメです。
論文で多い、予後因子やリスクファクターの検討などではなく、手術的な論文の書き方を解説しています。
統計などに関しては、また、次の機会に紹介させて頂きます。