経皮的椎弓根スクリュー(PPS; percutaneous pedicle screw)で、S1スクリューを入れるときに、腸骨棘が邪魔になり、スクリュー刺入点が内側になったり、角度が外側に向いてしまったりすることがありました。やむを得ないものと思っていましたが、
MISt手技における経皮的椎弓根スクリュー法―基礎と臨床応用
にそういった場合のコツが載っていました。
スクリューを入れようとすると、上後腸骨棘に干渉する場合には、ノミで、落としてしまえばよい、ということです。
言われてみればその通りです。
ノミではなく、別にドリルで落としてもよいでしょう。普段、腸骨を削ったりという習慣がなく、目から鱗、という感覚でした。これからは、そのように対応しようと思います。
また、スクリュー先端を岬角に留置する、といった点も強調されています。
これは、以前、聞いたことがあり、意識していましたが、L4/5,5/S1の2椎間固定をした際、S1スクリューのlooseningを経験していて、そういった場合、S1スクリューの入れ方に問題があったのではないかと反省しています。
スクリュー位置、長さ、角度など、looseningを来さないような刺入をしないといけません。