"せきつい"ブログ

脊椎専門の脳神経外科医のブログです。脊椎手術や学術に関する私見、患者さんとの会話、助言など、記録にしています。 また、アメリカ留学中のイベントなどについても書き込みしています。

海外へどのようにお金を持っていくか?現金の持ち込み、海外送金WISE、ソニー銀行、口座開設について

アメリカ留学が決まった後、海外で使うお金をどう持っていくのか?銀行はどうなるのか?悩む人も多いかと思います。現金の持ち込みと海外送金に関して、私の経験と知識について、書きます。

  1. 現金持ち込み

はじめは、現金は最低限で持っていこうと思っていましたが、海外送金に不安があったのと、すぐに車を買う予定で、現金が良いといわれため、現金を持っていくことにしました。1万ドルを超える場合には、アメリカ入国の際に申請が必要です。書類を書くだけでよいので、それほど面倒ではありません。良いサイトもあるのでご参考ください。

アメリカに渡航する際の1万ドル以上の現金持ち込み申請方法 (fun-abroad.com)

円からドルへの換金は、日本の金券ショップで行いました。新宿にはたくさんの金券ショップがありましたが、場所によって、かなりRateが違うので、面倒くさがらず、いくつか当たった方がよいです。金券ショップによっては、ドル紙幣が足りずに両替できないこともありました。100ドル紙幣が使えない、なんていうことを書いてある記事を見たことがありますが、幸い、アメリカで、私自身はそのような経験はありません。確かにアメリカで現金引き落としすると、20ドル札で出てくることは多いですが。

  2.海外送金

WISERevolutを勧めているサイトをよく見ました。WISEを使っている人が多い印象ですが、Revolutの方が手数料無料なので安いかもしれません。海外送金するには、アメリカに自分の口座がないとできませんが、WISEやRevolutの登録自体は、日本にいたときにしないといけない(書類の提出が必要なため)ようです。日本の自分の口座からアメリカの自分の口座へ送金する形になります。

私は、WISEの使用歴があります。システム自体は、わかりにくいのですが、結局のところ、自分の日本の銀行口座から、いったん、WISEが指定する口座(Paypay銀行でした)にお金を振り込んで、そのお金がその後、海外の指定した口座に振り込まれる、という形です。お金の移動は下のようになります。

  日本の自分の口座→WISE指定の口座(PayPay銀行)→アメリカの自分の口座

PayPay銀行への振り込みは、詐欺にあっている感じがしてしまい、思わずキャンセルしたくなりますが、大丈夫でした。

WISEでは、10万円の振り込みで700円くらいが手数料でした。10万円をWISEの指定口座に振り込んだ際に、振り込み手数料330円かかりましたので(銀行による)、トータル1000円くらい手数料関係ですが、大手の銀行からの送金よりはかなり安いようです。

(追記:2024年4月にWISEより送金手数料が安くなった、との連絡ありましたので、今はこれよりも安いかと思います。)

振り込み手続きをした翌日には、送金されました(追記:アメリカでの口座によっても違うかもしれません。Bank of Americaのときは1日かかったと思いますが、Chaseでは数分で送金されました)。アメリカで口座を作った後は、アメリカ口座に入金できた方がいいので、WISEやRevolutは使う機会はあると思います。手数料が問題になりますが、日本に預金がある人は、そのうちのいくらかはアメリカ口座に移した方が増える気もします。円安でしょうし、Saving accountに入れておけば利息も付きます。

  3.ソニー銀行

私は、アメリカ赴任当初は、ソニー(sony)銀行の預金をドルに外貨取引して、アメリカでドルを引き出したり、ソニー銀行デビットカードで買い物をしたりしていました。デビットカードは、アメリカで使えないこともまれにありますが、概ね使えます(給油は使えないことが多い)。ドルでショッピングする限りにおいては、特に手数料もかからないので、有用です。上記のWISEを使ってソニー銀行口座の日本円を、自身のアメリカ口座にドルとして振り込み、というのが私のやり方で、使い勝手がよく手数料もそれほど高くはなっていないかと思います(他にも良い方法はあるでしょうが)。

ソニー銀行は、日本にいるときに、コンビニで日本円で入金して、外貨預金に変更できます(Rateも悪くない)。円からドルの定期預金もできるので(年率9%とか)、しばらく時間がある人は、そのような使い方をしてもよいと思います。キャッシングに関しては、ソニー銀行のカードで、アメリカでキャッシングもできますが、その際の手数料は10ドル程度かかるので(ATMにもよるのか詳細はわかりませんが、500ドル下すと515ドルくらい引かれるかと)、アメリカでの口座作成後は、WISEなどを利用して、送金したものをキャッシングした方が安いかもしれません。

  4.海外での銀行口座

基本的には、日本にいる間は、海外口座を持てないようです。ただ、東京三菱銀行がサービスを提供しているようです(私は使用歴はありません)。

海外口座ご紹介サービス 《U.S. Bankへのお取り次ぎ》 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)

アメリカに来た直後に、まず、銀行口座(Bank of America)を作り、アパート用のCheck(このあたりのシステムがわからないのですが…)を発行してもらいました。銀行口座は、Social security Number (SSN)がなくても開設可能ではありました。銀行にもよるのでしょうが、口座開設に予約が必要だったりと日本とは勝手が違うので、よく調べておいた方がよいと思います。