"せきつい"ブログ

脊椎専門の脳神経外科医のブログです。脊椎手術や学術に関する私見、患者さんとの会話、助言など、記録にしています。

脊椎手術_腰椎

セメント注入が可能なpedicle screw

先日、MRさんが、日本からもセメント注入が可能なpedicle screwが出る、というような話を聞きました。実際に、どのくらいの有効性なのか、論文を見てました。 2015年にCLINICSから出ているのが、中国のFei DaiらのSurgical treatment of the osteoporotic sp…

終板を貫いたpedicle screwの刺入法(Single or Double Endplates Penetrating Screw)

先日、Webinarで杏林大学の竹内先生がDouble endplates penetrating screw(DEPS)について講演してくれました。 pedicle screwのtrajectoryを頭側に傾けて、結果として、screwを刺入した椎体の頭側の終板およびその一つ上の椎体の尾側の終板の2つの終板(endpl…

腰椎分離症について

先日、腰椎分離症の中学生の診察をしました。主訴は腰痛で、Xpを取ると、分離が疑われたので、CT検査したところ、片側の腰椎分離症でした。 分離症は、腰椎の進展、回旋が繰り返されることによる疲労骨折です。 腰椎分離症に関して、徳島大学の西良先生が解…

MRI所見でBKPの適応を考える

骨粗鬆症をベースにした胸腰椎圧迫骨折は、今後も増えていく疾患と思われ、それに対する外科的治療として、バルーン椎体形成術(BKP:Balloon kyphoplasty)があります。 その適応に関しては、色々と議論はあるものの、個人的には、保存加療で疼痛が改善しない…

LLIF後の腹筋麻痺

椎体間固定術に、LLIF(Lateral Lumbar Interbody Fusion:側方経路腰椎椎体間固定術)、が選択される頻度が高くなっているようです。 変性側弯などには非常に有効なアプローチだと思います。術後の合併症として、腸管や尿管、大血管などの損傷が知られています…

S1スクリューのコツ

経皮的椎弓根スクリュー(PPS; percutaneous pedicle screw)で、S1スクリューを入れるときに、腸骨棘が邪魔になり、スクリュー刺入点が内側になったり、角度が外側に向いてしまったりすることがありました。やむを得ないものと思っていましたが、 MISt手技に…

腰椎の再手術ではLIFが良い?

私のいる病院でも、LIF(lateral interbody fusion)を行っています。 医者によっては、後方からの固定術よりも、LIFを好む場合もあるようです。 1椎間や2椎間の手術において、個人的には、L4やL5のすべり症であれば、後方からのPLIF、TLIFで事足りるとは思っ…

クロスリンク(cross-link)は有用か?

脊椎の固定術で、クロスリンク(cross-link)を入れることがあります。 クロスリンクは実際に有効なのでしょうか? PPS(経皮的椎弓根スクリュー法)を使うようになって、クロスリンクを入れる頻度が減っていますが、オープンで椎弓根スクリューを入れた際には、…

内視鏡でできますか?(脊椎の内視鏡手術)

基本的に、内視鏡手術をしていないため、外来で、患者さんに手術の説明をしていると、少し、ムッとする質問が、 "内視鏡で、できますか?" です。ムッとしてはいけない、と抑えながら、説明を続けるのですが、 ムッとする理由は、2つあるように思います。 ひ…