脊椎は、学会が非常に多い、という特徴があります。
脊椎を専門とする脳神経外科医にとっての主たる学会となる日本脊髄外科学会 (neurospine.jp)に加えて、さらに専門的な学会や研究会があります。年会費が必要なことも多く、出費がかさむため、少し整理したいところではあります…
手術手技的に分けるとすると、手術手技に重きを置いたJPSTSS | 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会、手術手技の中でも、内視鏡をはじめ、低侵襲化を目指すような手術スタンス(日本低侵襲・内視鏡脊髄神経外科学会 (cs-oto.com)、MIST学会 - 最小侵襲脊椎安定術の安全な普及のために (s-f-mist.com))、側弯や成人脊柱変形など矯正および固定で必要なインスツルメントにフォーカスした日本脊椎インストゥルメンテーション学会 (spineinst.jp)、手術アプローチで、前方アプローチにフォーカスした、日本脊椎前方側方進入手術学会(JALAS)、などがあります。
脊椎の部位別に分けると、頭蓋頚椎移行部、頚椎あるいは腰椎が専門、と分かれます。
病院によって、ヘルニアの手術が多い施設(PEDをしていることが多い)、外傷、脊椎脊髄損傷が多い病院、など各施設で特徴がありますが、学会も主訴や疾患毎の専門性を謳っている腰痛に関する、日本腰痛学会 (jslsd.jp)、脊髄損傷に重きを置いた、日本脊髄障害医学会 (jascol.jp)、などがあります。
他にも、
・Summer Forum for Practical Spinal Surgery (cs-oto.com)
など、規模としては、さほど大きくない研究会などもあります。
脳外科と整形外科がそれぞれ脊椎をやっていて、整形外科医が主体の学会が多いとは思います。それぞれの学会毎にフィロソフィーがあるものとは思いますが、さすがに多すぎる印象です…
なお、個人的には、JPSTSSは、整形外科と合同の学会で、手術手技的な話がメインのため、整形外科の脊椎のスペシャリストの話が聞ける非常に良い機会で、個人的には、大変、重宝している学会です。
一方で、最近は、脊髄損傷を見る機会が減っているので、脊髄障害医学会あたりは、退会しても良いかな、と思ったりはしています…