"せきつい"ブログ

脊椎専門の脳神経外科医のブログです。脊椎手術や学術に関する私見、患者さんとの会話、助言など、記録にしています。 また、アメリカ留学中のイベントなどについても書き込みしています。

運転免許取得 メリーランド州の場合

アメリカに来て、Social security numberを取るのにだいぶ苦労しましたが、何とかもらえたので、運転免許を取りに行きました。運転免許を取るのも苦戦する可能性があるのかと思いましたが、こちらは、私はすんなりでした。妻は住所証明の問題で、2回ほど訪問することになりましたが、無事に取れました。運転免許は州によるようですが、メリーランド州(Maryland)は実技などはないです。

運転免許取得に関しては、下記のページが参考になると思います。

Drivers-handbook_for_DC_MD_VA.pdf (emb-japan.go.jp)

ちなみに、アメリカにある日本大使館は、子供の日本の教科書を無料配布していたりします。また、3か月以上、海外に在住する場合には、在留届を出さないといけないようです。

在アメリカ合衆国日本国大使館 (emb-japan.go.jp)

免許に関する詳細の確認や予約は、MVA(Motor Vehicle Administration)でする必要があります。

Drivers - Pages (maryland.gov)

流れとしては、

1. Web講習

2. 3-hour Alcohol and Drug Education ProgramのTest(Zoom)

3. 免許取得

となります。

 

1. Web講習

下記で申し込みです。

#1 - 3A Method Driving School (3hradep.com)

終わると、3-hour Alcohol and Drug Education ProgramのTestの申し込みができます。

 

2. Test

テストは、過去問と同じなので、これをやっておけば、大丈夫です。

Drivers Ed Course Test Q&As: DONE - Maryland MVA Drug and Alcohol Test (ourteendriver.org)

試験はZoomでやりますが、試験管はあまり見てないので、というかこちらのカメラ次第なので、カンニングもできますね。

受かった直後に支払い必要です。数日後、合格証が郵送されます。

 

3. 免許取得

MVAのページで申し込みします。

必要なものは、

  • SSN、または、SSNがもらえない証明書(Letter of Inteligibilityというようです)(J2など。Social Security Administrationでお願いしたところ、その場でもらえました)
  • Visa
  • Passport
  • 日本の免許証+国際免許証(これはCommonではないようですが)
  • 住所証明(2つ)
  • 3-hour Alcohol and Drug Education Programのテストの合格証

住所証明は、いろいろと候補にはなるのですが、妻は住所証明するものが乏しく、苦戦しましたが(基本、郵便物は僕宛てになっているし、クレジットカードもFamilyで結局僕名義になってしまうなど)、子供の小学校から送られてきた手紙が妻宛てで、それが使えました。

話を聞くと、どのあたりが許容されるのかは、そのときに対応してくれた人によるようです…

初のニューヨークと自由の女神

アメリカに来て、妻が、ニューヨークに行きたい、ということで、渡米して1週間後くらいに、ニューヨークに行きました。

うちから車で3時間くらいでしたが、ニューヨーク行きの高速道路は、料金所がところどころあります。アメリカに来てまもなくだったので、EZ-PASSのシステムを知らず(EZ-PASSは、アメリカのETCみたいなものです)、現金不可、の場所もあり、焦りましたが、ナンバーを記録されて、あとで郵便が来て、支払うことができました。

EZ-PASS本体はETCのように車に取り付けます。その本体はWEBで登録して、送ってもらえるようですが、Giantというスーパーでも購入できます。購入してそのシリアル番号をWEBで登録します。

初のニューヨーク、やはり、自由の女神(Statue of liberty)を、ということでリバティクルーズに乗りました。中学の英語の教科書にStatue of libertyの記事があって、見に行きたい、と思ったこと思い出しました。30年近く経ってようやく実現。

うちの子供たちは奈良や京都の文化財も見たことないのに、良いのでしょうか…

New York City Statue Tickets & Tour Experiences | City Experiences

リバティ島に到着、その後、自由の女神の周りを歩いて、写真を撮りました。自由の女神の台座や王冠まで行けるチケットもあったようですが、このときは、よくわからず、通常のチケットの購入でした…

自由の女神世界遺産にも登録されています。

自由の女神像 | アメリカ | 世界遺産オンラインガイド (worldheritagesite.xyz)

車は土日は路駐でもよいみたいですが(確かに路駐が多い)、アプリで予約した駐車場に行ってもFull bookと言われたり、いろいろとあり、結局、時間を浪費してしまい、あまり回ることはできませんでした。片道3時間だと、日帰りで来るにはやや遠く、今度は泊まりにします。

海外留学に伴うクレジットカードについて

アメリカはクレジットカード社会といわれています。私の留学におけるクレジットカード事情について、紹介します。

アメリカのクレジットカードは、特典がいろいろとついてお得なため、多くのカードを持っている人を見かけます。ただ、アメリカでクレジットカードを発行するのには、クレジットヒストリーが必要なようです。実際、私もSSN取得後にAmerican Express (これを持っている人が多いですね)を申請しましたが、WEB申請の時点であっさりとRejectされました。1年以上、アメリカに住んでいる人でも、クレジットが作れない、という方もいます。私は、日本から発行できるカードであるANA USAカードJAL USAカードを申請しました。結局、届くのは、アメリカについてから2週間程度は経ってからでしたが、クレジットヒストリーを作れるという点でよかったと思います。

どちらか一方でよいと思います(上記のように、アメリカのクレジットは非常にお得なため、複数持つ人が多いです。その際、カードによっては、持てるカードの枚数に上限があるため、特典の少ないカードをやたらと作らない方が良いです)。ANAは1500ドル、JALは2000ドルが上限です。

ANAは70ドルかかりますが、登録で5000マイルがボーナスでついて、1ドルあたり1マイルの特典なので70ドルはペイできそうでANAの方がよい気はします。そしてANAVisaカードです。CostcoはVISAしか使えない、などVisaの方が一般的には使えるお店も多いので、ANAの方がやはり良いのかもしれません。ちなみにJALはMaster Cardす。一方で、JALは年会費無料なタイプもあるので、無料がご希望であれば、JALでもよいかとは思いますが、無料のJALだとマイルも2ドルで1マイルです…

アメリカで生活していて、新たにカードが作れれば、これらはお役御免になるかとは思います。

海外へどのようにお金を持っていくか?現金の持ち込み、海外送金WISE、ソニー銀行、口座開設について

アメリカ留学が決まった後、海外で使うお金をどう持っていくのか?銀行はどうなるのか?悩む人も多いかと思います。現金の持ち込みと海外送金に関して、私の経験と知識について、書きます。

  1. 現金持ち込み

はじめは、現金は最低限で持っていこうと思っていましたが、海外送金に不安があったのと、すぐに車を買う予定で、現金が良いといわれため、現金を持っていくことにしました。1万ドルを超える場合には、アメリカ入国の際に申請が必要です。書類を書くだけでよいので、それほど面倒ではありません。良いサイトもあるのでご参考ください。

アメリカに渡航する際の1万ドル以上の現金持ち込み申請方法 (fun-abroad.com)

円からドルへの換金は、日本の金券ショップで行いました。新宿にはたくさんの金券ショップがありましたが、場所によって、かなりRateが違うので、面倒くさがらず、いくつか当たった方がよいです。金券ショップによっては、ドル紙幣が足りずに両替できないこともありました。100ドル紙幣が使えない、なんていうことを書いてある記事を見たことがありますが、幸い、アメリカで、私自身はそのような経験はありません。確かにアメリカで現金引き落としすると、20ドル札で出てくることは多いですが。

  2.海外送金

WISERevolutを勧めているサイトをよく見ました。WISEを使っている人が多い印象ですが、Revolutの方が手数料無料なので安いかもしれません。海外送金するには、アメリカに自分の口座がないとできませんが、WISEやRevolutの登録自体は、日本にいたときにしないといけない(書類の提出が必要なため)ようです。日本の自分の口座からアメリカの自分の口座へ送金する形になります。

私は、WISEの使用歴があります。システム自体は、わかりにくいのですが、結局のところ、自分の日本の銀行口座から、いったん、WISEが指定する口座(Paypay銀行でした)にお金を振り込んで、そのお金がその後、海外の指定した口座に振り込まれる、という形です。お金の移動は下のようになります。

  日本の自分の口座→WISE指定の口座(PayPay銀行)→アメリカの自分の口座

PayPay銀行への振り込みは、詐欺にあっている感じがしてしまい、思わずキャンセルしたくなりますが、大丈夫でした。

WISEでは、10万円の振り込みで700円くらいが手数料でした。10万円をWISEの指定口座に振り込んだ際に、振り込み手数料330円かかりましたので(銀行による)、トータル1000円くらい手数料関係ですが、大手の銀行からの送金よりはかなり安いようです。

(追記:2024年4月にWISEより送金手数料が安くなった、との連絡ありましたので、今はこれよりも安いかと思います。)

振り込み手続きをした翌日には、送金されました(追記:アメリカでの口座によっても違うかもしれません。Bank of Americaのときは1日かかったと思いますが、Chaseでは数分で送金されました)。アメリカで口座を作った後は、アメリカ口座に入金できた方がいいので、WISEやRevolutは使う機会はあると思います。手数料が問題になりますが、日本に預金がある人は、そのうちのいくらかはアメリカ口座に移した方が増える気もします。円安でしょうし、Saving accountに入れておけば利息も付きます。

  3.ソニー銀行

私は、アメリカ赴任当初は、ソニー(sony)銀行の預金をドルに外貨取引して、アメリカでドルを引き出したり、ソニー銀行デビットカードで買い物をしたりしていました。デビットカードは、アメリカで使えないこともまれにありますが、概ね使えます(給油は使えないことが多い)。ドルでショッピングする限りにおいては、特に手数料もかからないので、有用です。上記のWISEを使ってソニー銀行口座の日本円を、自身のアメリカ口座にドルとして振り込み、というのが私のやり方で、使い勝手がよく手数料もそれほど高くはなっていないかと思います(他にも良い方法はあるでしょうが)。

ソニー銀行は、日本にいるときに、コンビニで日本円で入金して、外貨預金に変更できます(Rateも悪くない)。円からドルの定期預金もできるので(年率9%とか)、しばらく時間がある人は、そのような使い方をしてもよいと思います。キャッシングに関しては、ソニー銀行のカードで、アメリカでキャッシングもできますが、その際の手数料は10ドル程度かかるので(ATMにもよるのか詳細はわかりませんが、500ドル下すと515ドルくらい引かれるかと)、アメリカでの口座作成後は、WISEなどを利用して、送金したものをキャッシングした方が安いかもしれません。

  4.海外での銀行口座

基本的には、日本にいる間は、海外口座を持てないようです。ただ、東京三菱銀行がサービスを提供しているようです(私は使用歴はありません)。

海外口座ご紹介サービス 《U.S. Bankへのお取り次ぎ》 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)

アメリカに来た直後に、まず、銀行口座(Bank of America)を作り、アパート用のCheck(このあたりのシステムがわからないのですが…)を発行してもらいました。銀行口座は、Social security Number (SSN)がなくても開設可能ではありました。銀行にもよるのでしょうが、口座開設に予約が必要だったりと日本とは勝手が違うので、よく調べておいた方がよいと思います。

アメリカ生活中の月ごとの出費、毎月赤字…

アメリカ生活は何かとお金がかかります。ものによっては、日本よりも安いものもありますが、総じて日本の倍くらいな印象です…

これからアメリカ留学を考えている方への参考までに、大雑把に一か月の我が家の出費を見てみます。ちなみに、妻と子供3人の世帯です。子供がいるとやはり出費はかさみます…

  • 家賃 2000ドル/月 

Baltimore Countyという郊外に住んでいますが子供3人いると、3部屋が必要ということで、3 Roomのアパートを探す必要があります。当然、2 Roomに比べて高くなります。日本と同じで、地価が高い地域であれば、さらに高くなるでしょうし、逆もしかりです。

  • 保険料 500ドル/月

私自身の保険料は、大学が出してくれているのですが、家族の分は自己負担です。年間で5500ドルになります。歯科と眼科は別で、歯科は年間400ドルくらいで追加しています。したがって、合わせて年間6000ドルくらいになり、月換算で500ドルです。これでも今年から保険会社が変わり、安くなったようです…その分、受診時の費用負担は抑えられますが…

  • Preschool 約800ドル/月

一番下はpre-Kになり、近くの小学校はKinderからなので、Privateのpreschoolに通わせています。私立なため高くなります。厳密には、年間8300ドル(年間といっても、9月から5月までで、9か月間です。6月から8月は夏休みになります。)です。自宅周辺の10前後のpreschoolをあたりましたが、かなり料金には幅があります。月1500くらいすることも珍しくないです。もっと幼い場合には、さらに料金は高く、いっぱいで入れないこともあるようです。

勤務先から費用の補助があるので、申請はしています。

  • 習い事(水泳、英語) 約400ドル/月

今は二人が水泳に通っています。6週間で1人140ドルなので、2人で月換算すると約200ドルです。また、Nativeの先生に家庭教師をしてもらっています。子供たちは週1回1時間で25ドル、妻も同様で、合わせて週4回で計算して月200ドルになり、合わせて400になります。

  • Wifi、携帯 100ドル/月

WifiはXfinityで月55ドル、携帯は月によりますが、50ドルくらいです。日本の携帯費用も、解約しておらず、月5000円程度、取られていますが…

  • 電気代 100ドル/月

電気代は100ドルを超えるくらいです。

ここまでで合わせて、約4000ドルになり、大体の月の給料(ポスドクの月給…)になります…

ここに、さらに、食費やガソリン費用、娯楽代などが上乗せされるため、その分がほぼ赤字で、貯金を切り崩していくような生活になっています。

アメリカ留学でかかった初期費用の概算

アメリカ留学するときに、どのくらいの費用がかかるのか、予め知っておくことは重要だと思います。この点で私はかなり、甘かったです…参考までに、ここに載せておきます。当然、住む場所や家族環境などにもよりますのであくまで参考までに。

ちなみに、私はJohns Hopkins大学への留学で、住む場所は、Baltimoreですが、妻と子供3人がいて、合計5人でのアメリカ生活です。

渡航する前に、Visaの申請などでもお金はかかりますし、渡航費用、引っ越し代(船便)などの出費もあります。渡航前に必要だったのは、覚えている範囲で、それなりにかかったものでは、

  • VISA申請とSEVIS SEVISが220ドルVISAは一人160ドルで5人で800ドル、合わせて1000ドルくらい
  • 渡航費用 成田からワシントンDCのIAD空港まで、家族5人でおよそ50万円(ZIPAIRとアリゾナ航空)
  • 船便 ヤマトを利用。東京からボルチモアまで、2.0m3(ミカン箱28個)で約24万円

これだけで、80万以上になっていますね…

それなりの荷物を送る際には、船便になると思いますが、東海岸だと到着まで60日程度はかかります。我が家は、出発の一か月前に、着ないであろう冬服などを中心に船便で郵送し、アメリカ到着1か月後くらいに受けとることができました。船便は、盗まれる、などという話も聞きますが、段ボールを開けられた形跡もほとんどなかったです(業者によりますかね)。

飛行機代はZIPAIRでサンフランシスコまで行き、Transitして、IAD空港とすることで、かなり抑えたつもりです。長時間で子供が心配でしたが、夜発だったので、サンフランシスコまではみんなよく寝てくれました。LCCだとluggageに別料金が追加されますが、それでも安いかと思います。

到着後にかかったもので大きな出費は、

  • 家賃(1か月)とDeposit(2か月分)でトータルで6000ドル(家賃は2000ドル弱です。礼金はないですが、敷金に相当するDepositが請求されます…)
  • 中古車 2万ドル (もともと高いのと、税金などもあり、高くなります。)
  • 車の保険 3200ドル
  • セットアップ費用 2400ドル (日本に戻られる方に家具を譲り受けることができ、その費用が700ドル、さらに渡米前後でいろいろなセットアップをお願いした方への謝礼が1700ドル)

Depositと中古車は今後、ある程度返ってくることが期待できますが、出発前後だけで、500万円くらいは払ったことになります…改めて計算してみると、かなりですね…

私たちは帰国する方から家具を譲り受けることができましたが(700ドルで家具一式)、他にも細かい出費はあったと思います。

別のページで家計として書こうかと思いますが、渡米後に支払う子供のPreschool料金、家族の保険料などはかなりの出費になります。

僕の同期は、留学は経験を買うんだ、と言っていましたが、ある程度の出費は覚悟する必要があるかと…

ようやくSocial security cardをGet

渡米後、しないといけないことのひとつに、social security numberの取得があります。

早く申請しなければ、と焦っており、また、研究室への出勤もせまっていることから、I-94が確認できれば、大丈夫なものと思い込んでいて、アメリカについて、6日目くらいに申請に行ってしまいました。

恐らく、早すぎたように思います。

結局、しばらく、郵便も届かず、一ヶ月して、再申請するように指示が入った手紙が届きました。さらに、アメリカのパスポートを持ってくるように書いてあり、そんなものないでしょ、と直接行って問い合わせるも、Rejectの内容を確認するから、1周間後に電話する、と言われて帰宅。

1週間待ってもやはり連絡なく、再度、訪問、結局、再申請のような形となり、2週間で届かなければ、また、連絡を、ということになりました。ただこのときに対応してくれた方は大変、スムーズで(前の登録のときは、タイピングも怪しい感じで…)したが、届かず。3週間経ったところで再度、訪問。このときPCで確認してもらったときには、発行されて郵送されている、ということで一安心。その2日後くらいに届きました。

結局、トータルで3ヶ月弱くらいでしょうか…

留学先のJHの留学生向けのHPを見ていると、申請が早すぎると、rejectされることがある旨が書いてありました…多分、渡米して2週間くらいしたところで申請に行くのが良いように思います。