"せきつい"ブログ

脊椎専門の脳神経外科医のブログです。脊椎手術や学術に関する私見、患者さんとの会話、助言など、記録にしています。 また、アメリカ留学中のイベントなどについても書き込みしています。

学位は取るべきか?

医学博士を取得するかどうかは、医者のキャリアパスでひとつの悩みどころではないでしょうか。

 

学位をとるには、

・大学院に進学して、甲で取得

・大学院にはいかずに、論文を提出しての、乙での取得

のいずれかになります。

恐らく、旧国立(私立も一部はそうでしょうか)の大学病院の医局員は、どこかのタイミングで、

 

大学院に進学

→ベッドフリーで(この期間などは施設による)、基礎研究

→論文アクセプト→博士号

となることが多いのではないでしょうか。

私は旧国立の大学病院の所属ではありませんが、大学院に進学して、基礎研究を行い、無事に論文のアクセプトが得られ、学位取得ができました。

 

私の同期は6人いましたが、卒後10年の段階で、学位所得は3人(50%)で、

その内、2人は大学院進学、もう一人は、院にはいかず臨床研究の成果で、論文学位を取得していました。

 私が市中病院に勤めているときに、大学医局に属さない勤務医が、臨床研究でのPaperで、とある大学の学位を取得していた先生もおられました。

 そうなると、医局に所属することは学位の点でも必須ではないようです。

 

2016年と少し前ですが、M3の記事では、最近は、学位取得希望者は減っているとのことです。

医療維新 | m3.com

まずは専門医、と考える医師が多いようです。

ただ、大学院での研究にも得るものはあるし、臨床論文も書かないよりは、書いた方がいいでしょうから、博士号も結果、取れるものなので、取っておいたらいいようには思います。